レビュー|RF100mm F2.8 L MACRO IS USM

RFマウントのマクロレンズ、RF100mm F2.8 L MACRO IS USMについて紹介します。

進化した100マクロ

キヤノンの高性能マクロレンズ、EF100mm F2.8Lマクロ IS USMがRF100マクロとして圧倒的進化を遂げ登場しました。

先代のEF100マクロから大きく進化したポイントとRF100マクロの特長を説明していきたいと思います。

外観

EFに比べてRFは長く重くなっています。一見デメリットのように思えますが、描写性能や機能を考えれば妥当ではないでしょうか。

     長さ       質量  
RF100mm F2.8 L MACRO IS USM    148mm     730g
EF100mm F2.8L マクロ IS USM    123mm     625g
SAコントロールリング

RF100マクロに新しく搭載された機能。ピントリングの他にSpherical Aberration(球面収差)を調整できるリングがあり、これを回すと球面収差が変化してオールドレンズのようなバブルボケソフトフォーカス効果が得られるわけです。

しかしこの機能、使いどころが難しい。+4、-4の最大幅では効果が強すぎるので実用範囲は±2目盛りくらいかなと思います。

もう一つ気になる点としてはリングはもう少し硬くするかロックスイッチを付けて欲しかった。クリック感が±0のセンター位置にしか無く、リングが動いていることに気づかずに撮影していたということが多々あるので、これは個人的にマイナス要素です。

最大撮影倍率・最短撮影距離

RF100マクロ最大の特長、最大撮影倍率1.4倍最短撮影距離26㎝

ミラーレス化でセンサーとレンズ後部の距離が近くなったショートバックフォーカス設計により、EF100マクロの最大倍率1倍、最短距離30㎝を上回る性能。

被写体により寄れて等倍以上で撮影できるのは、ブツ撮りにおいて大きなメリットです。

レンズ性能

高画質で開放からキレのある描写、ボディー内IS搭載機との協調制御による最大8段の手ブレ補正、高性能AFとEF100マクロから基本性能も格段に進化しています。

まとめ

EF100マクロから全てにおいて進化したコストパフォーマンスの良い次世代マクロレンズ。                                 ブツ撮りメインのフォトグラファーは買って損のない一本。ただしSAコントロールリングには期待し過ぎないこと。

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佐藤 徹

1986年岩手生まれの岩手在住。 東北の山々や自然風景、鉄道情景を撮影しているフォトグラファー。 日本山岳写真協会会員

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